鬼滅の刃映画の興行収入予想と1億突破コミックス発行部数ランキングに鬼滅の刃は何位に入っているか等をまとめました。
今のアニメ業界……いや、エンタメ業界において最大の話題と言えばやっぱり「鬼滅の刃」ですね。僕もコミックスを全巻買うくらいにははまってます。
そんな「鬼滅の刃 無限列車編」の興行収入がとんでもないことになってます。たった10日で興行収入100億を突破。「千と千尋の神隠し」が25日で100億を突破しているので、これは間違いなく日本映画史上に残る快挙と言えます。
ですが、その鬼滅の刃。様々な予想が飛び交っています。そもそも当初100億はいかないって予想もありましたしね。かく言う僕も最初の予想は100億行くかどうかという予想でした。コロナの影響もありますしね。
では、これからどうなっていくのでしょうか? 私の予想と一緒にまとめていきたいと思います。
鬼滅の刃 興行収入の履歴 予想と収束値は?
さて、ではこれから鬼滅の刃が興行収入を伸ばしていくには何が必要なのでしょうか?最大の問題はこれから必ず起きる興行収入の失速です。
どんな作品、どんなマルチメディアでも同じですが、ロングランヒットほど難しいものはありません。……任天堂のような化け物もいますが、普通はどんな良作、名作でも必ず時間が経てば失速します。
特に勢いが強い作品は、その傾向が顕著に表れます。なぜなら、ここから確実に「流行りに乗っかって見に行っただけ」の人が見なくなるからです。
また「一回だけ見る派」の人も二週間目はいなくなります。視聴者が小学生だと、二回目を見たいといっても親が止めることもありますし……。
つまりここからのロングランは作品の魅力で固定のファンにした人たちだけで、売り上げを保たなければならなくなっていくわけです。これがまた難しい。
ロングランヒットと言えば宮崎駿作品や、新海誠作品、ディズニーなどが思い浮かびますが、監督の経験値や固定のファンが多いのが要因の一つですね。
しかし、鬼滅の刃はそれがない。オタクからしてみれば「Fateシリーズ」のアニメを作っている「Ufotable」は「京都アニメーション」くらいは有名ですが、オタク以外が知っているアニメーションスタジオと言えば「スタジオジブリ」くらいなものです。監督の名前なんてオタクでも知らない人いますし。
こういった「この人の作品なら安心して見れる」というところでのファンをとれないのは、ロングランという意味では大きな障害となるでしょう。
今のところは「鬼滅の刃」と「Lisa」の名前以外は知らない人も多いですし。鬼滅はここだけでとっていく必要があるでしょうね。
では、興行収入予測をする前に、まずは様々なデータを見てみましょう(興行収入予測を先に見たい方は一番下のまとめに飛んでください)。
映画の興行収入ランクトップ3
では、実際に日本の歴代興行収入ランキングはどうなっているのでしょうか? 実際に見ていきましょう。
1位 「千と千尋の神隠し 308億」
なんと、千と千尋は日本歴代トップでもあるんですね。つまりこれ超えたら本当に鬼滅は日本の歴代トップになるわけです。……この作品の当時の勢いを超えたんだから鬼滅のすごさはやっぱり偉大ですね。
じゃあ、どれだけ長期間放映できたのか? 当時の詳しい上映期間ははっきりとはわかりませんでしたが、約11ヵ月だったそうです。これが本当の数字かは劇場によってもまちまちだし、ネットもそこまで普及してない時代ですからわかりませんが、本当なら驚異的な数字ですね。
しかも当時の宮崎駿監督は名実ともに日本のアニメ界頂点。その力は本物です。それによってこのロングランヒットが実現しました。
普通なら公開から数日経てばDVD……当時ならVHSで見ればいいって人もいますし、今のアニメ業界は劇場公開から半年もすればBDの情報が出ます。
それだけに少なくとも、鬼滅の刃が11ヵ月も公開することはないでしょう。普通その前にBDが出ます。映像もBDなら映画並みに綺麗ですし。
2位 「タイタニック 262億」
その次が洋画ってのも日本映画界の面白いところですね。公開期間はこれまたわかりませんでしたが、それもそのはず。公開日は千と千尋より古い1997年。そりゃ残ってない。
ただ、公開後どれだけの時間をタイタニックという作品が日本を支配したかは当時を知っている人間なら誰でも知ってます。みんなあのラストシーンをマネしてましたし、ニュースもお笑いもずっとタイタニックネタでしたしね。
ただロングラン放映されてたのは僕でも覚えてます。それくらいは有名でしたし。
3位 「アナと雪の女王 255億」
正直このランキングを見て一番意外だったのがこれですね。
ただ、少なくとも4カ月は放映、小さな劇場も含めたらどんなに少なく見積もっても半年くらいは放映していたと考えて間違いないですね。
当時はBDも十分普及しており、現在とさほど環境に違いはないので、十分ロングランと言えるでしょう。
しかし、そのアナ雪でさえ鬼滅と同じ期間で30億円。コロナや給料日などの違いはあってもやっぱり10日で100億は驚異的ですね。
1億突破コミックス発行部数ランキング 鬼滅の刃は何位?
では、鬼滅の刃の原作はどうでしょう? なんとすでに1億部を突破してます。
これは漫画の歴代記録も塗り替えるのでは!? とも思いましたが、意外と1億部を超えた作品ってあるんですよね。
実際に見てみましょう。
1位 ワンピース:4億7000万部
2位 ゴルゴ13:2億8000万部
3位 ドラゴンボール:2億6000万部
4位 ナルト:2億5000万部
5位 名探偵コナン:2億3000万部
6位 ブラック・ジャック:1億7600万部
7位 ドラえもん:1億7000万部
8位 こちら葛飾区亀有公園前派出所:1億5650万部
9位 美味しんぼ:1億3000万部
10位 スラムダンク:1億2029万部
11位 ブリーチ:1億2000万部
12位 鬼滅の刃:1億部
また、1億部を突破している他の作品にはこんなタイトルがあります。鉄腕アトム、ジョジョの奇妙な冒険、タッチ、金田一少年の事件簿、北斗の拳、進撃の巨人。
意外と1億越えがあるとはいえ……最終巻もまだなのにこれってやっぱりすごいですね。ちなみに最終巻の23巻が12月4日ですので、本当にどこまで伸びるか楽しみですね。
鬼滅の刃映画の興行収入予想と1億突破コミックス発行部数ランキング 鬼滅の刃は何位のまとめ
では、私の興行収入予想をお伝えします。
私の予想は最終興行収入250億~300億です。
確かに勢いはすごいです。
パッと見なら余裕で日本歴代1位をとれそうですが、ここからが一番大変です。鬼滅の刃には作品の魅力だけでは、どうしても抜け出せない問題があるのです。
まず千と千尋などと違い、あくまで「TVアニメ26話の続き」であること。ここまで何度もロングランできるかが問題だと言ってたのはそのためです。
なぜなら新規ユーザーにとっては「鬼滅の刃 無限列車編」の内容をちゃんと楽しむためには、どうしてもアニメ全話を見るというのが最低条件になります。
アニメ全26話をすべて見る必要があるとなれば、アニメ好きじゃなければハードルは高いです。特に普段この手のアニメに興味がない人にとっては絶望的ともいえるでしょう。
「名探偵コナン」でさえ、基本的に劇場版だけ見ても十分楽しめるように作られているのです。ここだけはどうしても大きな問題と言わざるを得ません。
しかし逆に言えば、そのハンデを乗り越えてこの記録ですから、その力は驚異的ともいえます。この手の続編映画で歴代10位以内に入るのは十分快挙なのです。
同じように続編と言える作品でランキングに入っているのは、
・歴代8位の「踊る大捜査線 THE MOVE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!」
・歴代16位の「アナと雪の女王2」アナ雪の続編です。
アニメの続編の鬼滅の刃が、そんなレベルの勢いじゃないって言うのは、本当にすごいことです。
ただ「踊る大捜査線 2」の興行収入は173億。しかし、鬼滅がこれ以下ということはまずないでしょう。そこまで失速する要因はさすがにありませんし。
となると、250億は行くかな? というのが私の予想です。
ただ、ここまで異例中の異例が続くと、もしやと思うのが人間というもの。その期待を込めて最大300億の予想です。ですが、正直それ以上になっても全くおかしくない。
それほどの快挙を「鬼滅の刃」という作品は起こしているのです。
……むしろ私は、予想をはるかに超えてほしいです。なぜなら鬼滅がそこまでいけば、アニメへの偏見の削減や、クリエイターとしての夢を持つ人の増加が見込めるからです。
コロナや、AIによる労働人口の減少。あらゆる面で、私達の暮らしは問題を抱えてます。
だから、私は「鬼滅の刃」の社会現象が、未来のクリエイター達の大きなきっかけになってほしい。……私は、そんな夢を持つのです。