世界ではeスポーツが仕事やビジネスとして一般化している中、日本は中々そのようにはなっていません。
中国やアメリカ、韓国は、eスポーツが授業で取り入れられていたり、新しい産業として取り入れられてきています。
先進国の日本が何故こんなにもIT関連事業が世界に比べて遅れているのでしょう・・・。
そもそもeスポーツと言う言葉すら知らない人も多いかと思います。
そこでeスポーツについて徹底的に調べましたので、分かりやすく具体的に解説していきたいと思います。
eスポーツとは
eスポーツとは、通称 エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)の略称。
PC(パソコン)、家庭用ゲーム機、スマートフォン等、様々な電子機器上で行われる対戦ゲームですが、eスポーツはスポーツ、運動、娯楽、競技、楽しみと捉え、スポーツ競技の1つとして見なされています。
現在、国内のeスポーツの公式競技タイトルは6種類でその中にも細分化された様々なジャンルがあります。
1.シューティングゲーム、2.ストラテジーゲーム(リアルタイム対戦バトル)、3.格闘技、4.スポーツゲーム、5.カードゲーム、6.パズルゲームの6タイトル。
海外では日本より大規模な市場があり、近年では国際オリンピック委員会がオリンピックに正式採用の検討を始めた事で話題になっています。
日本では、オリンピックに参加する為にJeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)が誕生(2018年2月1日)。eSportsのプロライセンスを発行すると同時に大会を認定しました。
JeSUを発足させた理由
オリンピック参加資格を得る為には、JOC(日本オリンピック委員会)に加入する必要があり、且つ法人格を有し当該競技における唯一の国内統括団体であることが条件となっています。
プロライセンスを発行する事で、海外と同様に賞金が合法的に支払われる大会を開催する事ができるようになります。
公認大会で賞金が安定的に支払われるようになれば、日本でも海外のように職業として認められるようになっていく事でしょう。
更に、男の子のなりたい職業は2017年から2019年のトップはスポーツ選手ですが、そのスポーツ選手の内訳にはeスポーツが4.3%になっています(バスケットボールは3.5%)。
又、海外に目を向けると2015年からスウェーデンやノルウェーの高校ではeスポーツを授業に取り入れ、ゲームに必要な体力向上に努めています。
eスポーツを引率するアメリカ、中国、韓国の大学では、eスポーツをスポーツ競技とみなし、授業に取り入れられています。
では、eスポーツにはどんな競技があるのでしょうか?

eスポーツの競技は公式6タイトル
シューティングゲーム
・FPS(First Person shooter:ファーストパーソン・シューター)
・Counter-strike: Global Offensive:CSGO(カウンターストライクシリーズ)
・Overwatch
・Haloシリーズ
・Call of Duty: Infinite Warfare
・Call of Duty: Advanced Warfare
・Call of Duty: Black Ops III
・Gears of Warシリーズ
・Unreal Tournamentシリーズ
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS (PUBG)
・レインボーシックスシージ
・ペインキラー
・フォートナイト(Fortnite)
・Quakeシリーズ
・Warsow
・バトルフィールド
・サブトピック 8
・Alliance of Valiant Arms
・クロスファイア
・スペシャルフォースシリーズ
・サドンアタック
・H1Z1
・Team Fortress 2
・Doomシリーズ
・F.E.A.R.
・レインボーシックス ベガス
・レインボーシックスシージ
・TPS(Third Person shooter:サードパーソン・シューター)
FPS/TPSの違い:主人公視点か第三者視点の違いのみ
特徴:視野が広い為、周囲の状況を把握しやすい
・World of Tanks ワールドオブタンクス
・World of Tanks
・World of Warships
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・Fortnite
・荒野行動
・Splatoon
ストラテジーゲーム(STRATEGY)
・RTS(リアルタイムストラテジーゲーム)
・StarCraft II
・Warcraft Ⅲ
・Age of Empiresシリーズ
・World of Tanks
・They Are Billions
・Bad North
・World of Warships: Legends
・信長の野望・大志
・V!勇者のくせになまいきだR
・ビビッドアーミー
・クラッシュ・ロイヤル
・クリスタル オブ リユニオン
・Wargroove
ヴィライゼーション4
・マリオ+ラビッツ キングダムバトル
・MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)
・フォートナイト(2021年にPS5 ★Unreal Engine 5対応)
・Dota 2(ドータ 2)
・Dota Allstars
・League of Legends
・Heroes of the Storm
・SMITE
・Vainglory
・Arena of Valor
格闘技 ファイティングゲーム(FIGHTING)
格闘技ゲームとは、一人のキャラクターを操作し多人数の中で1人生き残ることを目的としたゲームです。
格闘技ゲームは、日本人が最も活躍しているジャンルで、ストリートファイターや、DEAD OR ALIVE、大乱闘スマッシュブラザーズなどが有名。
・ストリートファイターシリーズ
・鉄拳シリーズ
・大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
・DEAD OR ALIVEシリーズ
・バーチャファイターシリーズ
・ソウルキャリバーシリーズ
・BLAZBLUEシリーズ
・GUILTY GEARシリーズ
・アルカナハートシリーズ
・ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ
・ヴァンパイアシリーズ
・モータルコンバットシリーズ
・MARVEL VS. CAPCOMシリーズ
・キラーインスティンクト
・スカルガールズ
・ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
・AQUAPAZZA
スポーツゲーム(SPORTS)
スポーツゲームの殆どは、一人で複数のキャラクターを操作するものが多く、慣れるのに多少時間がかかりそうです。
BALLGEME(スポーツゲーム)
・NBAシリーズ
・FIFAシリーズ
・マッデンNFLシリーズ
・ロケットリーグ
MOTOR SOPRTS(レーシングゲーム)
レーシングゲームとは、リアルのレースと同様に乗り物を操縦し順位やタイムを競うゲームです。
F1やplaystationタイトルのGRAN TURISMOシリーズ等が有名です。
特徴:レーシングゲームは、他のeスポーツにはないリアルとバーチャルでの親和性が高い。
・Formula Oneシリーズ(F1)
・WRCシリーズ
・rFactorシリーズ
・Project Gotham Racingシリーズ
・Need for Speedシリーズ
・Forza Motorsportシリーズ
・Forza Horizonシリーズ
・Test Driveシリーズ
・PROJECT CARSシリーズ
・マリオカート
カードゲーム(CARD)
トレーディングカードゲームのオンライン版です。代表的なタイトルとして「ハースストーン」があります。
デジタルカードゲーム。一人でも気軽にプレイでき、オンライン対戦も充実していることから、特に日本国内で盛り上がっているジャンルのひとつ。Shadowverse、HearthStoneなど。
パズルゲーム(PUZZLE)
eスポーツでは、落ちものパズル(ぷよぷよやテトリス)とパズルRPGのパズドラ等を採用しています。どちらも言わずと知れた人気のゲームです。

eスポーツ(esports)の競技人口は
e-スポーツ 日本と世界の人口
日本のeスポーツ市場規模 日本のeスポーツファン推移(動画観戦・視聴)
2017年 | 3億7千万円 | 230万人 |
2018年 | 48.3億円 | 383万人 |
2019年 | 59.8億円 | 472万人 |
2020年 | 72.6億円 | 574万人 |
2021年 | 85.8億円 | 678万人 |
2022年 | 99.4億円 | 786万人 |
海外と日本国内のeスポーツの参加資格と参加方法
日本国内
eスポーツの世界リーグ大会に参加するには、まず個人又はチームで予選にエントリーする必要があります。
又、日本国内にある【闘会議】では、各地の予選大会で勝ち抜く事で本大会の出場権が得られる等、大会の規模やゲームタイトルによって参加方法は異なります。
そんな中、地方創生の一環で地方自治体でのeスポーツ大会のようなものもあります。
富山県中新川郡上市町 企業対抗 eスポーツ大会 in 上市(2020年2月11日終了)
参加資格:富山県内にお勤めしている方、お住まいの方
新潟県 ふれ愛eスポーツ大会(コロナの影響で中止)
参加資格:eスポーツに興味のある方
大会情報 | eSports World(eスポーツワールド)
全国高校eスポーツ選手権
参加資格:全国の高校生、他
誰でも参加できるeスポーツの大会サイト
世界
EVO(Evolution Championship Series)
The International Dota 2 CHAMPIONSHIPS
World Championship(リーグ・オブ・レジェンド)
アメリカで開催される【ELEAGUE】は、大会で功績を収めた等の実績がないと参加資格を得る事ができません。
eスポーツと世界のスポーツファン人口の比較
順位 | 種目 | ファン人口 | |
1位 | サッカー | 約35億人 | |
2位 | クリケット | 約25億人 | |
3位 | バスケットボール | 約22億人 | |
4位 | フィールドホッケー | 約20億人 | |
5位 | テニス | 約10億人 | |
6位 | バレーボール | 約9億人 | |
7位 | 卓球 | 約8.5億人 | |
8位 | 野球 | 約5億人 | eスポーツ約4.5億人 |
9位 | アメフト・ラグビー | 約4.1億人 | |
10位 | ゴルフ | 約3.9億人 |
eスポーツファン人口は、人気スポーツトップ10の9位に君臨。
eスポーツ 協賛しはじめた有名企業一覧と賞金
モンスターストライクプロフェッショナルズ 2018
賞金総額6000万円 1位1000万円 2位500万円 3位300万円 4位200万円
・日清 カップヌードル EVO Japan
・Red bull EVO Japan
・大正製薬 リポビタンD
・カルビー じゃがりこ
・日本マクドナルド
・白十字
・ドワンゴ
・東京ドーム
・日本マクドナルド
・ニューエラジャパン
・G-SQUERE(ニデック)
Shadowverse World Grand Prix 2018(優勝賞金1億円)
・大塚製薬 ポカリスエット
・シャープ AQUOS ZERO
・ソフトバンク(AQUOS zero)
・ポカリスウェット(大塚製薬)
・G-Tune(マウスコンピューター)
・DXRACER(ルームワークス)
eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018-19
・三井住友銀行(SMBC)
・ソフトバンク
・日本コカ・コーラ
・ローソングループ
RAGE 2019 Spring
優勝400万円 準優勝100万円 3位50万円 4位30万円 5位タイ15万円
予選大会Day2プレーオフ決勝進出
スペシャルプロモーションカード ケルベロス
予選大Day2進出
第11弾カードパック 「Altersphere / 次元歪曲」 オリジナルモバイルバッテリー
参加賞
第11弾カードパック「Altersphere / 次元歪曲」リアルプロモーションカード(1枚)
第11弾カードパック「Altersphere / 次元歪曲」オリジナルエンブレム(1枚)
・バンダイ
・グランツアセット
・キットカット(ネスレ)
・めぐりずむ(花王)
・親指でんき
・PIZZA-LA
・シャープ
・ウェブマネー
第一回全国高校生eスポーツ選手権
・デンソー
・日清食品
・ソニーミュージックエンタテインメント
・GATSBY(マンダム)
・イオンエンターテイメント
・ロジクール
・ペンキュージャパン
・豊島
・Team e-sports college
・ロートZ!(ロート製薬)
・DOCTORAIR
・岡谷エレクトロニクス
・キットカット(ネスレ)
・インテル
STAGE:0 eSPORTS
・日本コカ・コーラ
・Indeed Japan
・ロート製薬 他
モンストグランプリ 2019
優勝4000万円 準優勝1600万円 3位800万円 4位400万円
副賞 商品
Google Pixel 3 × 4台
TOYOTA「COROLLA SPORT」× 1台
AKRacing(ゲーミングチェア)×4脚
じゃがりこお好きな味1年分
G331ステレオゲーミングヘッドセット×4台
DEEBOT OZMO930×4台
コカ・コーラ エナジー 1年分
モンスト内で使える優勝者オリジナルの「称号」
・TOYOTA
・Google
・Number(文藝春秋)
JeGT GRAND PRIX
・オートバックス
2020年 eスポーツ賞金
「RAGE 2020 Summer powered by AQUOS」
優勝400万円 準優勝100万円 3位40万円 5位タイ15万円
予選大会プレーオフ決勝進出 7万円
予選大会プレーオフ進出 3.5万円
予選大会 2次予選5勝2敗 1万円
商品
予選大会 2次予選進出
プレミアムオーブ(1個)
参加賞
第16弾カードパック
オリジナルエンブレム
まとめ
世界に比べて先進国日本は、IT化が非常に遅れを取っており、スマホゲームやネットゲーム等の大きなタイトルの殆どは、海外(中国や韓国等)のものが多い印象にあります。
世界では既に授業の一環として取り入れられているeスポーツですが、日本ではようやく各企業が協賛しはじめたりと、eスポーツに参入してきました。
先進国?のはずの日本がこんなに遅れを取ってていいはずはありません。
5Gが始まったので、ここから巻き返して欲しい所です。
eスポーツを職業に認定し、各企業が参加して海外並みの賞金を出す事で日本の大きな新しい産業が生まれ、日本を最大限に活性化して欲しいものです。