今回は、鉄道模型Bトレインショーティー専用の、少し大きめのジオラマ土台をDIYで作っていく手順の紹介になります。ジオラマ土台のサイズは、普通にNゲージでも遊べる1800mm×900mmになります。
Bトレインショーティーには少し大きいジオラマになりますが、8両編成(車両長さおよそ540mm)で遊べるサイズを目標にしています。
鉄道模型を始めるにあたってスペースはあるけど、そもそもジオラマの土台の作り方がわからない、そんな人に向けて、必要な道具、値段、それぞれどこで購入できるか、作り方手順など、この記事を読めば一人でも作れるように、順を追って書いていきます。
鉄道模型は何故普通のNゲージではなくBトレにしたのか
学生時代にNゲージにはまって大規模なジオラマ(レイアウト)を作りました。
8~10両編成対応にしたので、6畳の端から端まで約3.5メートルと幅1.2メートルのものを作ったのですが、いかんせんジオラマが大きすぎて完全に完成させる事が出来ませんでした。
車両だけではなく、道路や山、家、光もの等を作るのにかなりの費用と時間がかかった為です。
それを教訓に、今回は当時にはなかったBトレにダウンサイジングさせて、しかもゆったりと走らせる為にレイアウトもそこそこのサイズにしました。
これくらいのサイズならレールを張り巡らせても、ジオラマを完成させる事もできそうと判断しました。
さらに言えば、BトレはNゲージに比べて車両が安い!新品で買わなくても中古でも十分です。
Nゲージの場合中古のモーター車付き車両を購入するのに非常に躊躇しますが、Bトレならもしモーター車のモーターがだめでも安価で買い替えができるのが魅力だからです。
しかも、安いだけではなく見た目もNゲージそのもので、Twitter等でBトレのジオラマの写真を見ていても中々カッコイイ!と思ったので、Bトレにしようと決めました。
では、何故Bトレにしては大き目のジオラマ土台90cm×180cmにしたのか説明します。
鉄道模型(Bトレ)のジオラマ土台を900mm×1800mmにした理由
ジオラマ土台を900mm×1800mmで制作した理由ですが、上にも少し書きましたがゆったり走らせたいと思ったことが1点。
他には、Bトレで8両編成で遊べるように考えているのと、レールはBトレ専用のミニレールを使用せず、Nゲージ用のレールを使用する事で、普通のNゲージの4両編成(ギリ6両編成)にも対応できるように考えている為です。
基本BトレはNゲージの車両のおおよそ半分の長さになります。
普通のNゲージ4両がBトレでは8両分になります。因みに4両編成だとおよそ270mmになります。
しかし、BトレをやりだすとNゲージ(車両)が高く感じてしまうためこのままBトレ専用ジオラマにするかもしれません。
どうしてもNゲージが欲しくなった時に、走らせるスペースも確保しようと思った為、レイアウトは900mm×1800mmに決めました。
それではいよいよ、ジオラマ土台の必要な材料の値段、工具、作り方の手順を順を追ってみていくことにしましょう。
ジオラマ土台に必要な材料と値段
必要材料は、全てホームセンターで購入しています。
- 天板:ベニヤ板:厚み10mm×幅900mm×長さ1800mm 1枚 税込1293円
- 補強板:厚み16mm×幅40mm×長さ2000mm 4本 @120 計税込480円
- 脚:厚み40mm×幅90mm×長さ2000mm 2本 @358 計税込716円
- タッピングビス3.5×40 1箱 価格は後日追記します。
- 木材カット料金 1カット @55 4カット 計税込220円
カット代内訳
補強板:2000mmを2本1800mmにカット カット代税込55円
補強板:2000mmを2本686mmにカット カット代税込55円
脚:2000mmを2本700mm×4本にカット カット代税込110円
あらかじめラフな設計図を書いておき、ホームセンターでその寸法にカットしてもらえば、あとは組み立てるだけなので非常に楽になります。
ホームセンターで木材のワンカットは50円位です。手間を考えるととても楽なのでラフ設計図を作るのと、木材のカットはホームセンターにお任せしましょう。
材料は以上で合計金額は、税込2709円+タッピングビス代です。
ジオラマ土台に必要な工具と道具とその値段
ジオラマをDIYしようとすると、どうしても必要なのが工具や道具です。
ジオラマに制作に必要な工具
のこぎり
木材をカットする為に必要ですが、丸のこでもOKです。室内で作業する場合、材料と工具で部屋いっぱいになってしまうのでよほど大きいものをカットする時以外は基本のこぎりで十分だと思っています。
丸のこ
木粉が飛び散るので、室内作業にはあまり向いてませんが、丸のこがあればウッドデッキやパーゴラを作る時は必須アイテムです。今回のジオラマ土台を制作する際は使用しませんでした。
F型クランプ×3個
これは意外と盲点ですが、一人作業には必須アイテムです。
木材を挟み込んで固定してから、ドリルで下穴を開け、次にビスを打ち込みます。
これが無いと穴あけが安定しませんし、3つあれば両端と真ん中を固定できるので非常に便利です。
電動ドリル
タッピングを直接打ち込んでしまうと、インパクトドライバーのトルクが強いので柔らかい木材にヒビや割れが発生します。
面倒だと思いますが、仕上がりを考えるとタッピングビスの下穴は必須です。
このドライバーはドリルもセットになっているので、DIYするにはもってこいです。
後からドリルを買い足す必要もないので特におすすめです。
インパクトドライバー
一番使うアイテム。これがないと全てプラスドライバーで手動でネジをしめないといけません。
今回の作業では50本近くのネジを使用する為インパクトドライバーは1,2を争う位必須アイテムになります。
オービタルサンダー(電動ヤスリ)
紙やすりを巻いて使う電動工具です。手作業で木材の角や切れ端にやすりをかけるのは一苦労しますし、手が痛くなって仕事になりません。 オービタルサンダーがあればやすりかけもほんの一瞬ですみます。
必要な道具
紙やすり
オービタルサンダーに使用する紙やすりですが、使っている紙やすりは専用のものでなく、市販品でOKです。番手は一通り持っていると便利です。
直角定規
ものさし(定規)も必須アイテムです。直角に線を引く事が多い為これがないと仕事が不便でなりません。
鉛筆・ペン
線を引くためだけですので、ペンは油性マジックでも、鉛筆でもOKです。
それではいよいよ設計図と組み立て作業に入ります。
鉄道模型(Bトレ)のジオラマ土台をDIYで作る方法とその手順
普段は設計図を作りますが、今回私は図面をおこしませんでした。ですので完成写真でイメージしてください。
ジオラマ土台の作り方とその手順
①.ベニヤ板表側に端から全周8mmの線を引く。 これは補強板(16mm)を、裏に取り付ける為にタッピングビスを打つ中心線になります。
②.補強板(厚み16mm×幅40mm×長さ2000mm)を長さ1800mmにカット(2本)します。
③.カットが出来たら、ベニヤ板にカットした補強板を線を引いた裏側にあてて3か所クランプします(クランプ位置:両端2か所10cm程度内側と真ん中より10cm程右か左)。
④.補強板の位置が固定できたら、まず両端から2cmのところと、真ん中にドリルで下穴(計3ヶ所)を開けます。
⑤.下穴を開けた所に、4ミリのタッピングビスをインパクトドライバーで固定します。
⑥.クランプを外して、これと同じ作業を対面側も同じ作業をします。
⑦.対面側もできたら、クランプを外し、3ヶ所打ったタッピングの真ん中付近にドリルで下穴をあけ、そこにタッピングを打ち込みます(1列につき計5か所のタッピング)
⑧.残っている補強板2本(厚み16mm×幅40mm×長さ2000mm)を長さ868mmに4本カット。
⑨.868mmにカットした4本の補強板の内、周囲2本は①、③~⑦の工程を繰り返します。
⑩.868mmの残りの2本の補強板は、均等な位置に取り付けます。外の補強板から600mmの所に固定するのですが、この時両端からできるだけ奥をクランプで固定をします。
クランプで固定出来たら、少しクランプを斜めにし、両側からタッピングビスを打ち込みます。
これで周囲と裏2本の補強板は完成です。
⑪.ベニヤ板と補強板の組み上げが完成したら一度補強板が見える裏側にします。
⑫.四隅に700mmにカットした4本の脚をクランプし、4本とも2方向からタッピングビスを打ち込みます。
これで、鉄道模型(Bトレ)のジオラマ土台が完成です。
1800mm×900mmもあると、Bトレ4両がものすごく小さく感じますね。近々4両の車両が届くので8両編成にして並べてみて大きさを比べてみたいと思います。
鉄道模型(Bトレ)のジオラマ土台をDIYで作る方法と手順を公開まとめ
鉄道模型(Bトレ)のジオラマ土台をDIYで作る方法と手順を公開してきました。
作るのは意外と簡単で安価に思えたのではないでしょうか?
それよりも、意外とお金がかかると思われたのは工具でしょう。
でも、工具がこれだけ揃っていれば、他のDIYにも使えますし、まだまだジオラマを作るのに色々使えます。それを考えると工具ってそんなに高い買い物では無いんですよね。
実際工具があって、材料もカットしてあったので今回の組み立て作業は1人で3時間ちょっと。朝9時から始めて12時過ぎに完成!
以上です!
今後もジオラマの加工が進んだら記事にしていきたいと思っています。