在宅勤務で3DCADを使うなら中古パソコンで十分!スペックも紹介します(2020年度版)
私も在宅勤務になっています。
それなりの年数パソコンを触ってきたので詳しいと自負していますが、実は何度か在宅勤務で3DCAD/CAMを使って仕事をしていた過去があります。
当時はハイエンド3DCADを使用していましたが、使用していたパソコンはCADメーカーが推奨するようなハイスペックのものではなくゲーミングパソコンでした。
それらの経験から、今回私が自宅でミドルエンド3DCADを使って仕事をするにあたって購入を検討しているパソコンを紹介しますので、参考にして頂けたらと思います。
在宅勤務で3DCADを使うのに、中古パソコンをお勧めする理由とは?
在宅で3DCADを使って仕事をするのに何故中古パソコンをお勧めするのかというと、一言で単純に言うと中古パソコンでも何ら問題ないからです。
3DCADを使うには、パソコンのパーツひとつひとつにハイスペックを求められます。
ソリッドワークスのようなミドルエンドCADを使用する場合でも、メーカーはハイスペックなグラフィックボードを推奨しています。
ゲーム用パソコンに良く使われているグラフィックボードNVIDIA・GeForce【エヌビディア・ジーフォース】シリーズは推奨されておらず、NVIDIA・ Quadro【エヌビディア・クアドロ】が推奨されており、それを組み込んだパソコンは非常に高価なものになってしまいます。
調べて貰えればわかると思いますが、新品でメーカーが推奨のグラフィックボードを付きパソコンを購入するのはツライ!
例えばこんなの(2020年3月現在のスペックです)
どうあがいても買えませんがなっ!
そ・こ・で!
私が目を付けたのが中古パソコンです!
中古パソコンを購入しようと決めた理由ですが、現在私の会社で数か月前まで使っていたパソコンとほぼ同等スペックのパソコンが中古で比較的安価で販売されてたからです。
在宅勤務で3DCADを使うならデスクトップパソコンとノートパソコンのどちらがオススメ?
3DCADは、ノートパソコンでも使えますが、私はデスクトップパソコンをお勧めします。
ノートパソコンは軽くて便利ですが、何かのパーツが一つでも壊れたら、本体を修理に出すか買い替える事になるので結構不便ですし費用がかさみます。
その点、デスクトップパソコンは壊れたパーツのみの交換で済むので費用があまりかかりません。
中古パソコン購入時に気をつけるポイントは?
今回は在宅で3DCAD(ソリッドワークス)を使って仕事をする上で、パソコン購入前に気を付けるポイントをご紹介します。
商品が届いてから、あっ!!しまった!購入前に聞いておけばよかった!!
という事が無いように・・・。
意外と気づかない盲点
・CPUファンの音
スリム型パソコンでもquadroを搭載したマシーンがあります。
しかし、スリム型は基本拡張性がありません。
ファンもその筐体専用で交換パーツは市販では売ってない為、古くなって音が鳴っても取り換える事はほぼ不可能。
ファンはCPUを冷やす目的にあるので、壊れてしまう=パソコンが壊れるのと同義です。
購入前にファンの状態確認は必ずしましょう。
在宅勤務で3DCADを使う場合、おススメな「CPU」は?
3DCADで仕事をする場合は、できるだけ最新のCPUをお勧めしますが、CADメーカーサイトにいけば大抵スペック表があるので、それ同等であればOKです。
それを見てもわからない最新の最高スペックか、一つ下のクラスのCPUであれば問題ありません。
ソリッドワークスが推奨しているCPUは、Processor 3.3GHz以上とサイトに記載があります。
CPUメーカーの指定はありませんが、ワークステーション用CPUを選ぶなら、Intel Xeonシリーズ。
ごく普通のCPUを選ぶならCore i7かCore i5ですね。Core i9はまだまだ高価なので選択肢から外しても良いでしょう。
推奨は特にメーカーサイトには書いてませんが、初期のCore i7でもソリッドワークスは普通に動きます(実際私が使っていました)。
在宅勤務で3DCADをする場合、おススメの「メモリ」は?
私が使ってる3DCAD(ソリッドワークス)では、最低メモリーが16GB以上。
会社のパソコンで比較的重くなるアッセンブリを使用しても、メモリーが16GBで十分に稼働しているので、価格を抑えるためにも16GBがおススメ。
在宅勤務で3DCADをする場合、HDDとSSDどちらがおススメ?
これはもう迷わずSSDをお勧めします(ソリッドワークス メーカーサイトはSSD推奨)。
今から購入するパソコンは、SSD必須です。
今現在、どのメーカーもHDDがSSDに置き換わってきてるので、SSDを外すのはNGです。
HDDより高速でパソコンが起動しますし、発熱も殆どありません。
今使ってるパソコンをグレードアップする場合でも、ひと昔前はCPUやメモリーを交換する事が主流でしたが、今は少々遅いCPUでもCPUを交換するよりもSSDを交換した方がパソコン全体のスピードアップを体感できます。
SSDの容量ですが、OS領域で128GB~256GB程度、データ保存領域で500GBあれば十分です。
800GB程度のSSDがおススメ。
容量的に不安な場合は、外付けHDD(1000GB=1TB)を購入してそこへデータバックアップすればいいですよ(私もそうしています)
おススメグラフィックボード(GPU)について
最初にも説明しましたが、できればNVIDIA・GeForceシリーズよりNVIDIA・ Quadroが良いですが、実際問題としてNVIDIA・GeForceシリーズでもソリッドワークスは普通に動きます。
NVIDIA・GeForceでもNVIDIA・ Quadroでもどちらでも良いと思いますが、心配な場合はQuadroがいいですね。
※メーカーが推奨・または認証しているグラフィックボードはこちら。
実務的な話になりますが、グラフィックボードは比較的安価なQuadro P-600でもソリッドワークスは動くのです。
大規模アッセンブリで扱うパーツ数にもよりますが、仕事上問題なく稼働しております。
実際に購入する中古パソコン本体の価格とスペックはどれくらい?
今私が本当に買おうと思っているパソコン本体のみの価格は、5万円~6.5万円です。
下記のスペックが大体5~6.5万円で購入可能です(探せば結構あります)。
CPU:Xeon – 3.6GHz
メモリ:RAM DDR4 SDRAM 16GB
記憶媒体:SSD 500GB( M.2 SSD )
光学ドライブ:DVD-ROM
グラフィックボード:NVIDIA Quadro M2000 4096 MB
OS :Windows10 Pro 64bit
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CPU:Core i7-6700 3.4GHz
メモリ:168GB
記憶媒体:256GB(SSD)
グラフィックボード:Quadro P600
光学ドライブ:DVD-ROM
OS :Windows10 Pro 64bit
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在宅勤務で3DCADを使うなら中古パソコンで十分!スペックも紹介するよ まとめ
在宅勤務で3DCADを使うなら中古パソコンで十分!スペックも紹介しました(2020年3月時点)。
新品で3DCAD用のパソコン本体を購入しようとしたら、おおよそ25~35万円になります。
中古なら1/5程度の価格で購入できますので、上記スペックやメーカーサイト等を参考にパソコンを選んでくださいね。