『ミステリと言う勿(なか)れ』の一部がパクリ盗作疑惑ではないかとTwitterで話題になってます。
Twitter上の掌編小説(ツイパク)のセリフをパクったのではと大騒ぎになっていますが、過去にも似たような事がありました。
又、『ミステリと言う勿れ』は、2016年から月刊フラワーズで連載をスタートし既巻8巻刊行。累計発行部数は800万部を突破しており、2022年1月に月9ドラマ実写化として放送予定にもなっています。
この記事では、『ミステリと言う勿れ』がパクリ盗作疑惑とTwitter上で言われる理由とその元ネタや、過去にあったパクリ騒動など、『ミステリと言う勿れ』にまつわる事をまとめました。
ミステリと言う勿れがパクリ盗作疑惑とTwitterで話題!
ミステリと言う勿れがパクリ盗作疑惑とTwitterで話題!
田村由美さん作の『ミステリと言う勿(なか)れ』の一部が、パクリ盗作疑惑ではないかと話題になっています。その内容が水木ナオさんの『ツイノべ』をパクったのでは?とされています。
漫画のパクリ問題はたびたび話題になりますが、『ミステリと言う勿(なか)れ』の場合は漫画(絵)そのものをパクったとされるものではなく、登場人物のセリフが水木ナオさんのツイノべそっくりだと問題になっていますが著作権的にはどうなんでしょうか。
嘘松をドヤ顔でツイパクは草生えるhttps://t.co/N8aR6hvoyx
— コウ (@ER6nkwsk) August 18, 2021
実際に著作権に抵触するのか調べてみた所、以下のような見解がありました。
著作権法(以下「法」といいます。)では著作権で保護される著作物は「思想又は感情を創作的に表現したもの(以下略)」(法2条1項1号)と定義されていますが、『ありふれた文章や極めて短い文章は創作的であるとはいえないとして、一般的には著作物には該当しません』
Twitter上で展開されている掌編小説は文字数が140文字以内となっている為、『極めて短い文章』に当てはまるのかは定かではありませんし『極めて短い文章』の定義もわかりません。
著著作権に抵触するかどうかは判断できませんが、モラル的にどうか気になる部分はありますね。
どうやら元ネタは実在する実験ですらないツイッター上の創作(嘘ではなく小説なので元ツイに責任はない)という説が出てきた。https://t.co/G50WVN4ERJ
— HitoShinka -ヒトシンカ-@文筆業/『センサイクロペディア』編纂・『シンカ論』連載中 (@hitoshinka) August 17, 2021
では、『ミステリと言う勿(なか)れ』の作者、田村由美さんとはどのような方なのでしょうか。
ミステリと言う勿れ作者プロフィールと経歴
田村由美さんは、高校卒業後上京しコミック作家の助手を務めながら専門学校を目指します。そして代表作となる『BASARA』が誕生。
別冊少女コミックで『BASARA』は1990年9月から1998年6月まで連載され、単行本は27巻。1998年にはテレビアニメ化され、2019年1月と3月にBASARAはBlu-ray&DVD-BOX化ました。
長編漫画では、
- 巴がゆく!(1987年~1990年)『別冊少女コミック』
- BASARA(1990年~1998年)『別冊少女コミック』
- 7SEEDS(2001年~2017年)『月刊フラワーズ』
- 猫mix幻奇譚とらじ(2006年~)『月刊フラワーズ』、『凛花』、『増刊flowers』
- イロメン〜十人十色〜(2012年~)『Cocohana』
- ミステリと言う勿れ (2018年~)『月刊フラワーズ』
など有名作が沢山あり人気の作家さんです。
今回、田村由美さんの『ミステリと言う勿れ』に水木ナオさんの掌編小説(ツイノべ)がパクられたと問題になっていますが、田村由美さんは過去にもそのような事があったのでしょうか。
田村由美さんが過去に共通点が多いと指摘された漫画
山岸凉子「天人唐草」と田村由美「彼女は誰を殺したか」の共通点
山岸凉子「天人唐草」と田村由美「彼女は誰を殺したか」の共通点
- 冒頭で明らかに普通でない状態のヒロイン
- ヒロインはお酒が飲めない
- 酒の席で「しらけるなあ」と言われて困っているところへ、ちょっといい男が助け船。彼と一緒に店を出る
- 父親が異様に厳しい
- ヒロインは人見知りで対人恐怖、そのせいで周囲から誤解を受けてしまっている
- (父親のせいで歪んでしまった)自分を変えなければと男から言われる
- 男を巡って派手な女が登場
- ヒロインは強姦される
竹宮惠子「ファラオの墓」と田村由美「BASARA」の共通点
弱い国(BASARAでは村)がその後敵になる王に潰される主人公は皆の希望をなくさないため、運命の人間だと嘘をつくだが実は、嘘ではなく本当に運命の人間だった純粋でまだ子供で一人で突っ走るというよりは周りの人間がほっとけなくなるタイプ主人公が敵の罠に嵌って、結果として大事な味方を失う敵同士とは知らずに水辺(BASARAでは温泉)で裸で知り合うお互いに正体を知らないまま惹かれあう特に王のほうがほれ込む冷徹残虐だった王が主人公との出会いによって変わっていき「国」を治めようとする王の2人の部下は、王に忠義を尽くしている良い奴と王を失脚させようと企んでいる奴主人公の肉親(美女)が敵の王の忠義を尽くしている良い方の部下に捕まる肉親はその部下の保護下で暮らすことになるその後、二人は仲良くなる「蛇王」と仇名される、他人の命をなんとも思わない冷酷な王ラストの主人公の軍勢が勝利をおさめる
敵の王家側は民衆からも憎まれている
時代的な背景も勝利をうながす結果になった
王家の滅亡と共に身を投げる王妃
かなりの身分だった敵が民衆によって無残に殺される
主要なストーリーは全部なぞらえてある
過去にもこのように共通点の多い作品事例があるのが気になるところですが、今回の『ミステリと言う勿れ』はセリフが似通っているというかほぼ同じように見えるので問題にならないか心配です。
ミステリと言う勿れがパクリ盗作疑惑!元ネタは何?
『ミステリと言う勿(なか)れ』がパクリ盗作疑惑とされている話題のネタは、以下のTwitter投稿にある画像の事なんですが、田村由美さんの『ミステリと言う勿れ(3)』の1部が水木ナオさんのツイノべをパクったのでは?とされています。
ホワイトカラー職をする人たちの毎日の話をしているのかと思った。 pic.twitter.com/aeKgfyuuPj
— blanknote (@blanknote) August 15, 2021
父親教室の体験学習でテストが配られた。「30分でそれを解いて下さい」だが看護師が話しかけたり電話を始めたりと邪魔をして、結局誰も解けなかった。苛つく彼らに看護師は言った。「予定をこなしたくても邪魔が入って達成感を味わえない。それが赤ん坊を抱える母親の気持ちです」 #twnovel
— 水木ナオ (@nayotaf) January 26, 2015
因みにパクられたと話題になっている実際のシーンは『ミステリと言う勿れ(9)』の133ページになります。
水木ナオプロフィール
Twitter創作話とは
Twitter上で展開される『140文字という制限の中で小説を書こうと言う試み』でこれを掌編小説と言います。
又、ハッシュタグ自体も文字数とカウントされるため、実質ハッシュタグを差しい引いた文字数で小説を書く事になり、必要最低限の言葉で表現する必要があるため小説を書く練習にも適しているとされています(#twnovelの場合は131文字で小説を書く必要があります)。
因みに、ツイッター上で小説(ノベル)を書く事を『ツイノベ・ついのべ』と言います。
水木ナオさんの『ツイノベ』は、『#twnovel』というハッシュタグをつけて展開されており、Twitter上で検索する際は検索窓に『#twnovel』と入力する事で水木ナオさんの作品を探し当てる事ができます。
又、Twitter上で小説を書く試みは以前からありましたが、『#twnovel』のハッシュタグをつける事で掌編小説をグルーピングする目的で使われています。ですのでこれに賛同した方たちの掌編小説も含まれる事になります。
掌編小説とは
掌編小説(しょうへんしょうせつ)とは短編小説よりさらに短い作品の事で、短い短編小説(ショートショート)よりも短い小説(story)とされるが、散文詩的なものもあり明確な基準はない。
- 長編小説:最大12万文字程度で、原稿用紙(400字)300枚程度
- 中編小説:4万~12万文字程度で、原稿用紙(400字)100~300枚程度
- 短編小説:4000~4万文字程度で、原稿用紙(400字)10~100枚程度
- 短い短編小説(ショートショート):800~4000文字程度で原稿用紙(400字)2~10枚程度
- 掌編小説(story):200~800文字程度です。
先ほども『ミステリと言う勿れ』はセリフが似通っていいて問題にならないか心配だと書いたのは2022年1月に月曜9時の実写ドラマ化されるからです。
実際にドラマが始まると話題作品になると思うので、過去にあった色々な問題も浮き上がってきたりするので、途中でドラマ放送中止にならないか今から心配ですね。
2022年1月に月9で実写ドラマ化
2022年1月、月曜21時(フジテレビ)から放送です。
ミステリと言う勿れがパクリ盗作疑惑とTwitterで話題!元ネタは何? まとめ
『ミステリと言う勿れ』がパクリ盗作疑惑とTwitter上で言われる理由とその元ネタや、過去にあったパクリ騒動など、『ミステリと言う勿れ』にまつわる事をまとめました。
『ミステリと言う勿れ(9)』が水木ナナさんの掌編小説(ツイパク)のセリフをパクったと言う噂ですが、正直似てるというかほぼ同じに見えました。
これがパクりになるのかどうか、著作権的には問題あるのかないのか分かりませんが、すでに話題になっている為、2022年1月の実写ドラマ化の中止が無い事を願うばかりです。