2000年代にアメリカで誕生し、現在もアメリカで流行っている働き方改革で「ワーケーション」というものが、最近日本で話題になってます。
何故日本は20年も経ってから話題になるのでしょうか?
ここが日本の新しい事を取り入れるのが遅い民族だという事が露呈されているように感じてなりません。
さて、話は戻しまして、ワーケーションとは、ワークとバケーションの造語になり、休暇先で仕事をすることを意味します。
英語で『work』(ワーク)の意味は実は複数存在しますが、今回のワーケーションの場合はのワークは働く事を意味します。
さらに、英語で『vacation』(バケーション) とは、仕事や学校が休みで休養取るために、家から離れて過ごす時間をいいます。
ワーケーションとは仕事は職場で行うものという概念を覆した労働形態です。
アメリカで流行ってる働き方改革ワーケーションとはどんなもの?
では、具体的にワーケーションとはどのようなものでしょうか。
日本でも新型コロナウイルスにより、自宅やカフェなどで職場から離れて仕事をするリモートワークが一気周知されるようになりました。
ワーケーションが誕生したアメリカでは夏の休暇は、おおよそ6月下旬から9月までの約3ヶ月間であり、その間たっぷり休暇をとりつつ、隙間時間で仕事をするというスタイルになっています。
日本テレワーク協会 補助金とはどんなものがある?
ワーケーションに馴染みのない日本ですが、様々な取り組みで環境省ワーケーションを推奨しています。
日本テレワーク協会では、ホームページ内で「ワーケーションお役立ち情報」としてワーケーションを積極的に推進している県の情報を記載し、ワーケーションを考えている方などに情報を提供しています。
また、新型コロナウイルスにより通常の観光ができない状況を鑑み、環境省より国立・国定公園や、温泉地に対し、各地域の雇用維持や地域経済の再活性化を目的とした補助金を令和2年の予算に組み、多くの施設に交付される予定です。
補助金に関してですが、環境省が選定した一般財団法人環境イノベーション情報機構に詳細に書かれていますが、5月から間接補助事業の公募を開始しているようです。
今回は新型コロナウイルス対策によるものでしたが、助成金が有意義なものに活用され一定の効果があれば、新型コロナウイルス終息後もワーケーションに関して政府から何らかの取り組みがあるかもしれません。
日本でワーケションが根付いて本当に楽しめるようになるのか疑問であるが・・・
昨今のI T化や新型コロナウイルスによりワーケーションが注目される事となり、実際に取り組みたいと考えている方も増えていると思います。
アメリカで誕生したワーケーション、果たして日本で楽しめるのでしょうか。
昔から川端康成や三島由紀夫など文豪作家は宿泊施設などに”かんづめ“になり、仕事をするということがよくありました。
衣食住のことは何も考えることなく仕事に専念できるのです。
それが高級ホテルや有名旅館になれば、食事は豪華なものをいただき、お風呂は温泉という最高級のもてなしを受けることができます。
そう考えると一種のワーケーションのようにも思えます。
昔の作家が紙とペンがあれば良かったように、現在はパソコンとWi-Fiさえあればホテルや旅館でゆっくりしながら仕事をすることができるのです。
ただ、それには問題があります。
日本人にはそんな時間がないということです。
日本人に時間がない理由は、日本人は古くから『労働=美徳』と言う考えがとても根深いものがあるからです。
一説によると江戸時代、もっと古くは奈良時代からそういった考えが引き継がれているとすれば、今の日本人のDNAに組み込まれてしまっているのかもしれませんね。
ですので日本では、アメリカ人のようにバカンスが取れるわけでもありません。
文豪作家のように自分で計画を立てられるわけがなく、日本人のDNAによって休みなく働かされているのでしょう。それが日本人たるものだと考える人が殆どなのではないでしょか?
そういったことが日本でワーケーションが定着しない最大のポイントなのでしょう。
昨今日本でも働き方改革が注目され、労働時間など見直されている中、長期休暇を取得できるようになれば日本でもワーケーションが普及していくと思います。
ワーケーション 2020年の国の補正予算は?
2020年国の補正予算は新型コロナウイルス感染防止の流れも汲み、環境省が約115兆円の予算をワーケーションに充てるとしています。
ワーケーションのための通信設備だけでなく、それが長期的に機能するように、電力供給の手段とした太陽光パネルの設置(50億)や、高機能な換気設備を備えるなども(30億)行う予定です。
また、環境省が積極的にアピールしていくことでワーケーションの認知度を高めています。
まとめと感想
日本でワーケーションが流行る取り組みは各方面で進んではいますが、
長期休暇が取れない、休みの日と仕事の日を切り離して考えたい、といった働く側としての制度や気持ちが追いついていないのは確かだと思います。
働き方改革で様々なスタイルでの働き方が選べる時代になりましたが、メリットデメリットを見極めてより良い選択をしていきたいですね。