『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』で9月20日夜6時30分から、大繁殖している外来種だらけの東京・八王子市の池の特集が放送されます。
大量の外来種(アメリカザリガニとウシガエル)の正しい処分の方法とは?
外来種のザリガニとウシガエルの種類は何種類?
アメリカザリガニとウシガエルはどれだけの種類がいるの?
そもそもアメリカザリガニやウシガエルは何の為に海外から輸入されたのか?
気になったので調査しました。
池の水ぜんぶ抜く|大量の外来種の正しい処分の方法とは?
「池の水ぜんぶ抜く大作戦」の予告編を見て思ったのですが、捕獲した大量の外来種はどうなっているのでしょうか?
外来種の中には、侵略的外来種があり、その中に特定外来生物があります。
侵略的外来種の一部に『生態系被害防止外来種リスト』があり、その中にある特定外来生物以外の種類は外来生物法の規制の対象にはなっていません。
特定外来生物であるウシガエルは、基本的には捕獲したら駆除しなければなりません。
命ある生き物を処分するのは心苦しいですが、在来種を守る観点から致し方ないのかなと思います。
駆除しない(生かしておく)方法があればそれを採用しても良いそうですが、最終的に捨てたり逃がしたりするのは禁止されています。
特定外来生物にあたるウシガエル(卵やオタマジャクシも含む)は、生きたまま運んだりする事は
外来生物法で禁止されているので、生きたまま持って帰ったり、ペットとして飼育するのは違法になります。
ウシガエルは特定外来生物にあたりますが、では、アメリカザリガニは特定外来生物にあたるのでしょうか?
特定外来生物の新規指定の考え方について環境省から最新情報を引用させていただきました。
今回指定候補から除外されたアメリカザリガニの取扱いについて
第6回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(無脊椎動物)において、我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)の中で緊急対策外来種に選定されているアメリカザリガニについては、生態的影響(あるいは生態的特性)としては特定外来生物に指定する要件を満たしているものの、現行法下において指定した場合、飼育個体の大量遺棄が懸念されるなど、社会的な混乱を引き起こすことが懸念されるため、今回の指定は見送ることとされた。
これを踏まえ、環境省としては、次期法改正に向けて対応方法を検討するとともに、当面の対応として、アメリカザリガニの生態系への影響と生息域の拡大防止について改めて知見の収集と普及啓発を強化していく。
要は、アメリカザリガニを特定外来生物に指定してしまうと、色々と問題が出るため、特定外来生物から指定を除外したと記載されています。
販売されていたり、個人で飼育している事も多いアメリカザリガニは、大量に破棄される可能性があるため、今回の法案では特定外来生物から除外されることになりました。
よって今は、アメリカザリガニを処分する必要はないと理解できます。
しかし、アメリカザリガニは外来種の為、このまま放置しておくと言うわけにはいかないので、今後法律改訂される可能性もあります。
ですので、アメリカザリガニ関連のニュースは注意しておく必要があります。
『池の水ぜんぶ抜く』で、外来種の処分方法について、テレ東は公開してないようですので実際はわかりませんが、噂の範ちゅうでは、そのやり方に異論が出ていて番組打ち切りになるのでは?とそちらの噂も広がっているようです。
どちらにせよ、外来種(特定外来生物)のウシガエルの処分については、基本的にはその場で処分が正しいようですので、生きたまま持ち帰る事をしないほうが無難です(環境省 日本の外来種対策Q18)。
外来種のアメリカザリガニの種類って何種類?
アメリカザリガニ科(二ホンザリガニ含む)に属しているザリガニで、全部で10種類のザリガ二がいます。
その中の1種類に、アメリカザリガニが属していて、更にその中のアメリカザリガニにも、種類があります。
日本で多く見かけるアメリカザリガニは、本来の野生のザリガニで、ノーマル系の赤と黒のカラーの種類が一般的です。
外来種のウシガエルの種類って何種類?
ウシガエルは、無尾目アカガエル科の中のアカガエル属(二ホンアカガエル含む)に属しているカエルです。
アカガエル科:22種類
アカガエル属:約33種類
アカガエル属の中の1種類に、ウシガエルが属しています。
ウシガエルは、1種類のみです。
アメリカザリガニやウシガエルの輸入理由は?
<アメリカザリガニ>
1927年(昭和2年)にウシガエルの餌用として、神奈川県(鎌倉食用蛙養殖場)に20匹が持ち込まれ、その後、養殖場から逃げ出した数匹が日本国内全域で繁殖しました。
<ウシガエル>
1918年(大正7年)に食用として、横浜港に初めて17匹が輸入され、各地域で養殖が始まりました。
1923年(大正12年)~1930年(昭和5年)頃まで養殖は行われたものの、日本でカエルを食用とする習慣が定着しなかった為、衰退して行ったようです。
その後、養殖場から逃げ出した個体が、日本国内全域で繁殖した事が一般的に知られています。
池の水ぜんぶ抜く|大量の外来種の正しい処分の方法とは?まとめ
池の水ぜんぶ抜く|大量の外来種の正しい処分の方法等をまとめました。
意外と知らないウシガエル等の外来種(特定外来生物)の処分方法。
ウシガエル(卵やオタマジャクシを含む)を生きたまま持って帰る事は法律で禁止されているので、適切な方法で処分しないといけません。
アメリカザリガニは、特定外来生物の一種ですが最新の法律では除外されているようですが、外来種には変わりない為、今後どのように法改正されるのか注意が必要です。